日々好日

Zenより皆さまへのお知らせです。

  1. HOME
  2. 日々好日
  3. 秋の講演旅行 宇都宮、鹿児島

秋の講演旅行 宇都宮、鹿児島

この秋はいろいろ講演がありました。

10月には宇都宮で、「宮沢賢治 デクノボーと祈り」と題してお話ししました。

賢治は深い法華経の信者でしたので、大乗仏教とは何か、という解説から、

デクノボーとは何を指しているのか、

賢治の思想の根源は何だったのか、

あまり他にはない視点でのお話をいたしました。

デクノボーは「法華経」の常不軽菩薩を理想として書いた賢治の絶唱です。

では法華経は何が書いてあるのか、

ここがわからないと賢治の思想に近づくことはできないのではないか、

ということで、大乗仏教の思想を踏まえた賢治の祈りについてお話ししました。

ちょうど今年は秋葉原の講座で、半年、「宮沢賢治と法華経」の題で講座をしましたので、

私にとっても深く学べる1年となりました。

本当にありがたいことでした。

 

11月は鹿児島で、「聖徳太子と日本仏教」の題でお話ししました。

聖徳太子の思想の根源にある大乗仏教の思想。

それを国づくりの基にしようとした太子の思想を、

「十七条憲法」なども読みながらお話ししました。

昨年1年をかけて仏教講座で講じたものでしたので、振り返りながら

思うところをお話しできて、まことにありがたいことでした。

この10年で3回目の鹿児島講演でした。

やはり桜島は素晴らしいですし、城山の西郷さんは何度見ても素晴らしいです。

講演の最初に、「聖徳太子といえば1万円。私は埼玉県から来ましたので、渋沢栄一も1万円です。

ただ、もし西郷さんがいつか1万円札になれば、日本の雰囲気は変わると私は思っています。」

とお話ししました。

これは本当に本心です。西郷さんがもし1万円札になれば、たくさんのエピソードに触れることによって、

人を愛する、という大事なこと、

それは天を敬うことで成されること、

など、大事なことを考える機会が訪れることでしょう。

そんなことを思いながら鹿児島の旅を楽しんだ秋でした。

日々好日

日々好日一覧