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5月は恒例 硬筆展の特訓です!

やってきました。5月。
埼玉県では全県一斉の硬筆展の時期になります。
お手本は語句だけは3月に発表されましたが、
お手本は5月半ばに全県一斉に配られます。
本教室では4月の最初からお稽古に入っています。
おかげさまでこの教室では9割が金賞をいただいてきています。

さて、たかが硬筆展とアナドルなかれ。
まず身も蓋もないお話をしましょう。

埼玉県では6月の2週目に学校で本番を書き、廊下に貼りだされ、
金銀、その他がつきます。
全校生徒がぶらぶら見に来て、以外に〇〇ちゃんんはすごかった、
当面話題になります。
もちろん先生も作品から様々なことを想像します。
特に低学年は出力されたものは大事な個人資料として認識します。
成長具合、そして、こうした行事に対する家庭の様子、
取り組みを助けているかどうか、なども透けて見えます。

ですので、もうちゃんとやっておけばよいのです。
これが身も蓋もない話です。

次に、これが本当に知ってほしいことですが、3点あります。

<字とは美 ゆえに公式がある>
字とは記号ではありません。特にひらがなは漢字が和風に展化したもので、
今でもそうですが、私たち書道家は、ひらがなを書く時には、
脳は漢字を書いています。
たとえば、「す」は「寸」が元字ですので、はねてから点を打つまでに
ひし形のような曲線を描きます。そして点をしっかり表現します。
寸の点がなければ、寸とは読めないです。
ゆえに、くるりんとした丸めた「す」は「す」ではないのです。
おのずから決まりがあるのです。
その決まりを1000年かけて洗練させて日本の美に育て上げたのが
ひらがなです。

この教室ではマル秘の方法でこれを身につけます。
ゆえに9割のお子さんが金賞をもらってくるのです。
次に、

<書写は脳トレ>
美しいということは、形が良いということですので、
たとえば「校」の字なら、木へんの横棒と交の横棒は揃っているな、
木へんの上より、交の点の方が高いな、
木へんの方が交の下より下なんだ、
なんていうような位置関係を縦横見て実際にそのように書き出せる、
ということができる、そういう脳の動きができている、
ということです。
ぼーっと見ているだけではまったくわからないのです。

そこでここでは「目定規」という言葉で、
ちゃんと目定規を使った?としょっちゅう聞いています。
ズレている字のお子さんには、もっと脳を使うようにしつこく言います。
そのうち、目定規をしっかり働かせてものを見る、
という脳が驚くほど発達します。

小さいころから積極的な脳の働かせ方をしているお子さんは、
皆、お勉強もよくできるようになります。
実際この教室の中学受験の結果、素晴らしいですよ。

そして一番大事なこと。

<書道は道、人間としての力を養う>
書道は習字ではなく、「道」です。
人間性を養うひとつの方法です。
剣道、柔道、茶道・・・皆人間力の養成です。

この教室は禅の精神でできています。
禅は第一に呼吸法。
浅い呼吸なら気が小さくてドキドキしているし、
深い呼吸の時には堂々と自分を信じられています。

しっかりした呼吸で全身をそこに投入して書く。
そこに本当の意味での「自己表現」が生れます。
それには「集中」による「無心」が必要で、
その状態でこそ、「本当の自分らしさ」に出会うことができます。

書き終わった時、自分でも知らなかった自分がそこに有る。
え?これが自分?・・・という経験を必ずします。
この経験が人間を本質的に育てます。

小さいころからこのような経験をしたお子さんと、
自分に出会うこともなく、勉強も運動もやらされただけのお子さんとでは
ずいぶん本人の自己肯定感に差ができるはずです。

さて、まあほんの少しお話しましたが、
子どもたちの素晴らしい未来のために、
私は今日も、

美しさには決まりがあるんだよ。
縦横ちゃんと計って見た?目定規使ってね。
おへその下に力を入れて息を吐くのよ。

と言いながら、心の中で、かわいい、かわいい、良い子に育て、
とひとりひとりを抱きしめています。

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