第9期 仏教講座開講 ブッダの思想に還る
今月6月30日(日)午後2時から3時半、第9期を開講します。
「黙って10年」と申しますが、気づけば残すところあと2期で10年となります。
10期でこの仏教講座は満了しようと思っています。
仏教講座をやるなら、最後は『涅槃経』を、と最初から決めていました。
ただ、10年の歳月は最低でも学びに費やして、その上で臨みたい、と思ってきました。
釈尊最期の説法は、いわば仏教に関わる者にとっては頂点ですので、
そこに辿り着くためには、少なくとも順序だてて知識を準備し、
思想の歴史を知っておき、
もちろん10年修行も継続し、
それらを含めて必要な経典を選び、どんな順序で何を学ぶべきかを考えてきたつもりです。
たぶん、この8年で、禅に寄った人たちが学ぶべきものは大方網羅できていると思います。
『涅槃経』まで残すところあと1年、
最後の一手はどうするか・・・
昨年聖徳太子の解説によって『法華経』を少しではありますが読みましたので、
大乗仏教の究極の裾野は読んだわけです。
広げた裾野は、もう一度風呂敷を帰納して、その元に還って、
再びしっかり最初の一歩を確認するべき。
そして釈尊最期の説法である『涅槃経』をしっかり受けとめ得るためにも、
釈尊の覚りとは何だったのか、もう一度見直しておきたい。
釈尊は具体的にどう生きたのか、その生き方に生きた仏教を見ておきたい。
釈尊の覚りは現代の脳科学などではどう読めるのか理解しておきたい。
そして接したからには、
おそらく釈尊からの最大の宿題であろうはずの、
現代人の私たちにどう生かされ得るのか、未来にいかに寄与し得るかをまとめておきたい。
私の42年の修行生活のまとめのためにも、
釈尊にもう一度、今だからこそ参じたい思いで、
今年度は、『阿含経』群の膨大な経典を読んでいきたいと思います。
禅の修行をする方は、釈尊の生き方、言葉、ふるまい、すべてを修行の糧になさってほしいですし、
修行はしていないけれど、人生や生活に役立てたいと思われる方は、
釈尊の生き方の中に、本当の仏教の姿を見出していただきたく思います。
なにしろ膨大な量ですので、
果たして2か月に1回でも準備ができるかどうか不安ではありますが、
精一杯努めるつもりです。
この1年、釈尊の直の声を聞き続けて生きていこうと思います。
どうぞよろしければご参加ください。
そして、どうか、もうあと2期しかありませんので、
この人には知らせたい、と思われる方々にどうかお勧めくださいませ。
よろしくお願いいたします。
日程ですが、擇木道場との兼合いで変更があります。
6/30、8/11、10/20、12/22、2/16、4/20
となりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
合掌